第8回アーバンデザインカイギで環境システム応用演習の成果発表を行いました

2024/04/30
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3月20日、千葉県柏市のザ?クレストホテル柏にて第8回アーバンデザインカイギが開催されました。本イベントは、一般社団法人柏アーバンデザインセンター(UDC2)が主催する柏市のまちづくりシンポジウムであり、8回目となる今回は「若者のために、街は何ができるのか?」をテーマに各団体によるプレゼンや講演が実施されました。本学からは、「若者の柏に関わる取り組みの発表」として、環境システム学科の3年生9名と担当の石川裕次教授が登壇し、環境システム応用演習の授業で取り組んだ柏駅東口の再開発案について紹介しました。

テーマ:「Rebirth 駅前商業の再生から若者と街の成長へ。」
アーバンデザインカイギ_芝浦工業大学_発表資料

駅前商業施設の開業から約50年が経過する柏駅周辺の現状を分析し、①人口増加、②居場所?スペースの不足、③交通の複雑さ、④緑の不足の4つの課題を抽出。これらの解決案として、「建築計画」「都市計画」「環境計画」の視点から、住民参加型の駅前広場や複合型商業施設の建設、歩道やロータリーの交通整備、効率的なエネルギーシステムの導入など、想定9年7か月に及ぶ再開発の長期プロジェクトを提案しました。
 

?駅前広場
テイクアウト商品の提供やパブリックビューイングの設置など、「外で過ごす空間」を提供することで、人のつながりを創出。ペデストリアンデッキを活用し、バスやタクシーをはじめとした交通動線の見直しを図った。

1アーバンデザインカイギ_芝浦工業大学_発表資料

?商業施設
子育て世代や外国人コミュニティをサポートし、利用者の家族のような関わり方を目指す「ファミリー横丁」と、柏市民に惜しまれつつも閉店した百貨店?そごう柏のシンボルを受け継ぎ、路上ライブなど駅前イベントの活性化を目指す「リングガーデン柏」の2施設を提案。

アーバンデザインカイギ_芝浦工業大学_発表資料4
 

?公園緑地
公園の敷地を1つのキャンバスと捉え、子供たちの自由な学びを生み出す「キャンバスパーク」を計画。ビオトープや遊具広場により、駅前空間に子供たちの自然の遊び場や学生の新たな学習環境を提供する。

3アーバンデザインカイギ_芝浦工業大学_発表資料
 

■学生たちのコメント
〇応用演習の最終発表会からブラッシュアップした部分について教えてください。
―最終発表会は、各チーム15分という限られた時間での発表でしたが、今回のプレゼンでは動画を3本増やし、各項目についてより詳細な内容まで準備をしました。アーバンデザインカイギで発表することが決定してから、改めて
柏市役所に足を運び、都市整備部中心市街地整備課の担当者からアドバイスをいただき、資料や模型をアップデートしていきました。また、今回のプレゼンでは建築の知識を持っていない方々もいらっしゃるということもあり、ビジュアルでどれだけ分かりやすく伝えられるかといった点も意識しました。

〇環境システム応用演習の授業を通して苦労したことを教えてください。
―建築設計では、製作途中の段階では模型の細部まではっきりと分からないため、進捗が掴みにくく不安を感じることもありました。また、都市計画では、バスやタクシー、乗用車、歩行者の適切な交通動線を確保すべく、何度も検討を重ねました。工事フェーズを考える際には、建物の建て替えだけでなく、そこで働く人やお金の流れ、人の流れを考慮しつつ、現実性のある期間に収めることに苦労しました。

〇応用演習の授業を通して身についた力を教えてください。
―模型製作のスキルやプレゼン能力など技術的な部分はもちろんですが、なじみのない街や異なる世代の人たちの考えに触れることで、広い視野を身につけることができました。また、普段は異なる専門分野について学ぶ者同士、ディスカッションをしながらグループ作業を進める過程で、自身では思いつかないようなアイデアや視点を知ることができ、とても刺激になりました。応用演習の授業を通して、一人の活動では決して得ることのできないような成果や学びがたくさんあったことを実感しています。

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